商品開発のスピード力はそのままに、
技術力の強化がさらなる成長に。
K.Mさん
2019年度入社
商品開発部 横浜技術開発センター

設計を自由に任せてもらい、
イチから作り上げていくのが魅力。

私は横浜技術開発センター(YTC)で、”エレコム マウスアシスタント”というアプリケーションの修正や機能追加の仕事をしています。このソフトウェアは、マウスのボタンの入力をカスタマイズして使い勝手を向上させるものです。例えば、右ボタンのクリックでEnterキーを押したり、ブラウザを実行したりすることができます。現在は、既存のマウスアシスタントに対して機能改修を行う計画を進めており、既存の仕組みの大幅変更と機能追加を検討しています。

入社時からマウスアシスタントの開発には携わっていましたが、それ以外にもグループ会社であるロジテックINAソリューションズのネットワーク(LAN)上に接続することができるハードディスク(NAS)の管理ソフトウェアや当社商品開発部から依頼の、キーボード用検査ツールのテストアプリケーションの開発も行いました。

私が担当する業務は、新しくプロジェクトが立ち上がり、イチから製品を作り上げていくことが多くやりがいを感じています。当社製品やソフトウェアは開発を外注することも多いのですが、社内で設計、開発する際には自分の裁量で設計していくことができるので、そういった自由さや柔軟さはエレコムグループの魅力のひとつだと感じています。

開発者にとって重要な開発環境も充実しており、入社すると開発用にノートPCが支給されます。希望があれば外付けでデュアルディスプレイにすることも可能です。物を扱うことが多いため席は固定ですが、広い机のため、ストレスなく仕事を進めることができます。また、当社製品を開発で使用する場合は無償で使うことができる社内使用制度があるのも魅力です。実際の使用のみならず、製品の使い心地などをユーザーの視点で考えられるため、開発するにあたって多くの気付きを得ることができます。

風通しの良い環境だからこそ、
問題提起し、解決に向けて行動できる。

私は小学6年生の頃からプログラミングに興味を持ち、自己流で HTMLを勉強していました。中学、高校は受験勉強などで忙しく、本格的に取り組めなかったのですが、大学や大学院に進学後、長期休みのほとんどはソフトウェアを組むことに費やしていました。そのため、入社時にはある程度のソフトウェアの知識を持っていたと思います。

そういった面を上司は認めてくれていて、開発時の細かい設計については相談して進めますが、基本的には私のことを信頼し、仕事を任せてくれている、チャレンジさせてくれていると感じています。学びに終わりはないので、現状に満足することなくソフトウェアの知識や打ち合わせ時の交渉術など、まだまだ貪欲に習得していきたいと思います。

恵まれた環境の中で、今現在、自分から問題提起をして解決に向けて取り組んでいる事の1つは、プログラムを整理です。その一例としてマウスアシスタントでは、変更作業をするたびに変更の実施箇所に対して手動でテストを行う必要があります。これではメンテナンスに工数がかかるため効率性に欠けますし、テストを行った範囲以外に影響を与える可能性もあるので、管理自体が煩雑になります。

そこでまずは、問題が発生した部分だけをテストできる技術の導入を予定しています。地道な作業ですが、ひとつずつ取り入れていけば、プログラムの不具合を修正した時に、他に新たなバグの発生を避けつつ、新たなコードに入れ替えることが可能になります。現行のマウスアシスタントを全部作り変えるほどの地道な作業になりますが、将来的に作業を効率良く行うためにも、少しずつ整理を進めているところです。

ソフトとハード、両輪を知ることで
全体を俯瞰できる人になりたい。

今後のキャリアプランとしては、まずは今手掛けているマウスアシスタントの更新作業に力を注ぐ必要があるので、現行のものを作り変えながら更新していく予定です。上司や先輩は「大変なことを発見したなぁ」と感心しつつ、「焦らず頑張れ」と温かく見守ってくれています。準備作業は、今のところ私と2021年入社の後輩2名で実施しています。時間が必要だと思いますが、その任務を完了させることが最優先として取り組みたいです。

完成した暁には、回路設計などのハードウェア部門にも取り組んでみたいと考えています。ハードウェアとソフトウェアは相互に関係している部分が多いため、ハードの知識や経験がないとソフトも完全には理解できない部分があるのではないかと感じています。また、どちらか片方の知識だけだと、伝わらない部分もあると思っているので、ソフトとハードの両輪を知り、全体的に俯瞰できるようになりたいと思っています。

エレコムグループは勢いのある会社です。エンドユーザーのニーズを掴んだらすぐ開発に着手し、数多くの新製品をスピーディにリリースしていることが強みです。一方その裏返しになりますが、製品企画が先行し、技術面で考慮しきれていない箇所が出てくる状況もあります。その点を改善し、製品の初期不良をより低減することができれば、エレコムとしての製品の信頼性が次第に認められていき、揺るぎない足元を構築することができるのではないかと思います。技術面での支援体制を担っているのはハードウェア部門ですので、ゆくゆくは私も関わって、エレコムグループの技術力を足元から固めるべく力を尽くしていきたいと思っています。

「行動」×可能性=

エレコムグループは小回りが利くのが強みです。どんどん意見を取り入れて柔軟に変えていこうという社風があります。入社3年目の若手の意見であっても理に適っているのであれば、上司や組織も理解してくれるので、行動に移すことができます。自分が意見を出せば出すほど、行動すればするほど、会社をより良い方向に変えていける。そうした可能性を感じさせてくれます。