海外の取引先との強い
関係性を構築するには、
自分の“当たり前”を疑い、
相手の常識を認識すること。
T.Kさん
2018年度入社
商品調達部 商品調達課

語学力と数字を「読む」力を活かし、
就職活動中に調達職に進路変更。

商品調達課に配属され4年目を迎え、現在はメモリーやストレージ関連製品、ネットワーク製品を主に扱っており、在庫調整や仕入計画、原価の交渉、サプライチェーン・マネジメントの改善を行っています。家電量販店を訪れて当社製品の売場を見ると、「自分が発注しなければ、在庫はおろか、店頭にも当社製品が並ぶことがないのだな」と調達の仕事がいかに重要であるか、つくづく感じています。また、他社製品と比較して、価格や原価交渉、仕入れ先の見直しなどの改善策も考えています。

こう言うとオン・オフ関係なく常にアンテナを張っていて、さぞかし調達職一筋という感じに聞こえるかもしれませんが、実は就職活動では、調達職を希望していませんでした。初めは営業職で活動していたのですが、エレコムグループの面接で調達職としての可能性を見出され、語学を活かせる仕事ができるのではと思い、進路を変更しました。

私は大学時代、中国とオーストラリアに留学していました。高校までは理系が得意でしたが「大学では語学を身に付けたい」と文系に進学しました。今となってはそういった留学経験と、もともと得意としていた数字を「読む」力が調達職に向いていたのではないかなと思います。

海外とのビジネススタイルの違いを
認識してリスクヘッジに繋げる。

コロナ禍以前は、多い時で1カ月のうち1週間は海外出張が続くこともありました。現地では、新たな仕入先の開拓や、既存の仕入れ先のコスト削減などを行っていましたが、年間約3,000万円のコスト削減を達成した時は、大きな手ごたえを感じました。
現在は電話やテレビ会議、メールを通じて交渉していますが、メールのやり取りだけではどうしても認識の違いが生じてしまいます。日本では当然のビジネススタイルだと思っていることでも、現地ではそうではないということが多々あるからです。

例えば、ある国の方と交渉をしていた時「納期に間に合いますか?」と確認すると、決まって返ってくる言葉は「できる」でした。すっかりその返事を信用していたところ、待てど暮らせど納品されないという“大事件”が起こってしまいました。
その後分かったのは、海外では少しでも「できそうだな」と思うと「できる」と回答することが多いということでした。この時のピンチは先輩方の助けを借りて乗り切りましたが、以降は週単位で進捗確認をするようになりました。そういったビジネススタイルの違いを把握することでリスクヘッジへと繋げています。

また、スケジュールを含めた仕事の進め方などを仕入れ先と共有することを目的に、なるべく電話で直接、会話するようにしています。相手の声色や反応から、どんな状況なのかを把握するためです。また海外の方も日本と同様、信頼関係を重視します。関係が強ければ強いほど、こちらの要望に対して協力してもらえるので、コミュニケーションの場を積極的に設けるようにしています。

私は性格上、あきらめが早いところがあり、ピンチが起こるとすぐ万策尽きたという思考に陥りがちでした。しかし、エレコムグループに入社後は先輩方が様々な方策を提示し、「あきらめるにはまだ早い」と教えてくれたおかげで、今ではピンチの際も「まだ何かできるのではないか?」と様々な方策を検討できています。

エレコムグループを選んだ理由は、会社説明会で葉田会長の講演を聞き、自分自身を成長させることができると確信したからです。ただ仕事をするだけの日々を過ごすのではなく、仕事を通して人としても成長できると感じました。エレコムに入社して以来、いろいろな経験が自分自身に粘り強さをもたらしたのではないかと思っています。

目標はエレコム香港支社での調達職。
日々の経験が成長に繋がると信じて。

エレコムグループでは、入社1年目の新人であっても自分が考えた案や意見を調達部内はもちろん、営業部や開発部など必要な部署で検討してくれます。経験不足だからという理由で却下されるはことなく、各部署の方がしっかりと話を聞いてくれます。私の案に対して「では、実現のためにどうする?」と話を展開してくれるので、次の方法を考える力も身に付きます。

現在もサプライチェーン・マネジメントのひとつとして調達環境の改善というやりがいのあるミッションに取り組んでいます。社内の関係部署とも協力しながら絶対に成し遂げたいと考えていますが、このような大きな課題にも積極的に挑戦できる風通しの良い職場だと感じています。

私が担当している仕入れ先は海外がメインで、シンガポール、アメリカ、中国、台湾です。現地には経験豊富な担当者が多く、私の経験や知識不足が際立ってしまうこともあるので、積極的に知識を補い、技術を身に付けなければと痛感します。

今の大きな目標は、交渉経験を活かして、中国の仕入れ先の管理を行う香港支社の調達部門で働くということです。調達職は日々、百戦錬磨の方々と渡りあっていかなければならない場面がありますが、そんな経験もまた成長に繋がると信じています。

「できること」×可能性=

今、できることを全部やる。そこで見えなかった改善点が浮上したら、それに対してまたできることをやる…。その好循環で可能性がどんどん広がっていきます。私自身、海外で取引先を開拓してコストダウンを図ることで、新たなビジネスチャンスが膨らんでいくという経験をしました。できることをやり切りました。何か問題が起きても、全力で取り組めば、必ず問題は改善されます。