ELECOM RECRUITING 2017

Story

あの商品はこうして生まれた。

#2 PC関連部門 開発プロジェクトストーリー

Project Member

商品開発部 開発3課
I/Oデバイスチーム チームリーダー 2009年入社

平田 清隆

チャレンジを具現化し、
“売れる”を開発する醍醐味。

テクノロジーのシーズと、ユーザーのニーズを結びつける。

 マウス・キーボード・USBハブ・ゲームパッドなど、PCの入力機器関連の商品開発を担当しています。大学では半導体材料工学を学んでいましたが、卒業後は実際に手に触るモノの開発に携わりたいと思っていたんです。同時にPCゲームが好きで、マウスの操作にもこだわりをもっていました。それで選んだ会社が、エレコムです。
 入社してから、主にPC周りの入力機器を手掛けてきました。中でも人間工学の観点から握り心地を追求したマウス『EX-G』シリーズは、出荷台数が130万台もの大ヒットに。自分がプロデュースしたものが売れるとうれしい。ユーザーから認められた証明ですから、非常に気持ちがいいですね。
 それは、あるセンサーメーカーさんとのお話から始まりました。非常に小さな光学センサーを開発したので、エレコムで商品化できないかということでした。パソコン市場は、タブレットの登場やPCの急激な薄型軽量化でモバイル需要が大変な盛り上がりを見せており、テクノロジーとニーズの合致したコンパクトマウスに挑戦しようとなったのです。

企画と量産のギャップを埋める膨大な調整。
ようやく掴んだ5万台のヒット。

 マウスをただコンパクトにするだけでは売れません。小さすぎると使いにくいからです。そこで、本体の保護キャップを前後に繋ぎ替えることで大きく使え、持ち運ぶ時はコンパクトに収納できるようにしようと考えついたのです。企画をもとに、社内デザイナーにデザインを依頼。どんな機構なら実際に量産できるかなど技術面を監修しながら、何度も議論を交わし、ブラッシュアップしていきました。デザインができてからの詳細設計も、また苦労の連続です。収納時のサイズを極限まで小さくするためには、筐体の微妙な出っ張りと窪み、強度を維持する部品の厚み、クリップと内部基板の角度など、一見無関係な要素のバランスが1mmでもずれると成り立たない。トライアンドエラーをしながらデザイナーや設計担当者と200を超える調整項目のやりとりが続き、3ヵ月後にようやく試作品がアップ。さらに金型や仕上げ、動作修正などの調整を繰り返し、ようやく量産品として完成を迎えることができました。
 2014年11月、モバイルPC用マウス『CAPCLIP』が発売。通販サイトのレビューでは、「斬新!」「おもしろい!」の評価。その後1年で、Bluetoothマウスでは異例となる5万台のヒット商品になったのです。思わすデザイナーとハイタッチしましたよ(笑)。

売れたという快感は、
賞なんかよりずっとスゴイ。

 初めて、社内に『CAPCLIP』をプレゼンした時は「マウスに見えない」「安っぽい」「売れない」と散々でした。でも「これは新しいモバイルマウスへの挑戦です!」と説得したのです。何もやらないよりは、やって失敗しよう。エレコムのDNAです。なにより挑戦だったのが、『CAPCLIP』を、“商品”として成り立たせること。いくらアイデアがユニークでも、使い勝手や品質、価格のバランスが優れていなければ結局お客様に買っていただけないからです。
 『EX-G』シリーズに続いて『CAPCLIP』もヒットに繋がりましたが、売れなかった商品もあります。過去に超多機能なキーボードを開発しましたが、惨敗でした。しかし、売れるモノをつくることは、あえてチャレンジングなアイデアを仕掛け、具現化することと考えています。ただつくるだけでなく、ユーザーに響いて売れて、やっと開発の仕事は完了です。売れる快感は、スゴイですよ。賞なんかよりずっとうれしい。実は今も新しい挑戦を始めています。詳しくはいえませんが、それで人々をあっと驚かせたい。ぜひ楽しみにしていてください。